鉄部の塗装について
鉄部にかぎらず塗装工事では、
下地処理が最も重要な工程になります。
鉄部の下地処理は「ケレン」と呼ばれ、
作業内容により1種ケレンから4種ケレンまで
区分されているのですが、
そのうちの2種ケレンと3種ケレンでの
塗装作業をご紹介致します。
2種ケレンとは
すべての旧塗膜を電動工具をもちいて
完全に除去する作業。
3種ケレンとは
浮き塗膜(死膜)を除去し、
密着している塗膜(活膜)は残します。
暴露した鉄肌と活膜をグラインダーや
サンドペーパーなどで目荒しを行う作業。
2種ケレンでの事例
塗装前
こちらは、ポール看板の鉄柱の塗装前です。
ケレン作業後
旧塗膜をすべて除去したのち、鉄肌に目荒しを行い、錆粉や油をシンナー拭きしています。
錆止め
二液硬化型エポキシ系錆止めを
2回塗装しています。
完成
弱溶剤二液硬化型シリコンを
3回塗っています。
こちらの案件は、2017年に施工した
松山市久万ノ台にある
クロネコヤマト様の看板支柱です。
2024年現在、未塗装である看板内部
からの錆汁で汚れてはいますが、
塗り替えサイクル5年毎といわれる
看板の鉄骨柱にしては、まだまだ綺麗な状態です。
3種ケレンでの事例
塗装前
ケレン作業後
浮き塗膜除去後、活膜は残して全体をサンドペーパーにて目荒ししています。
錆止め
二液硬化型エポキシ系錆止めを1回塗装しています。
中塗り
上塗り
完成
二液硬化型ウレタンを2回塗装しています。
鉄部の塗装プランについて
錆の状態・活膜の量・立地条件を考慮し
看板の鉄骨柱では、2種ケレン・
錆止め2回・シリコン3回塗りですが
デッキプレートでは、
3種ケレン・錆止め1回・ウレタン2回塗りです。
シリコンとウレタンの違いは、
光沢を保持する期間であり
密着力においては
弱溶剤二液硬化型同士なら、
ウレタンもシリコンもフッ素も
変わりませんので
デッキプレートの場合は紫外線量の少ない
屋内ですのでウレタンで仕上げましたが
屋外のフッ素樹脂塗料より長持ち致します。
今回使用した塗料についての詳しい説明は、
下記リンクより日本ペイントのサイトで
ご覧頂けます。
看板柱の上塗り
「ファインシリコンフレッシュⅡ」
デッキプレートの上塗り
「ファインウレタンU100」
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