鉄部の塗装について
鉄部にかぎらず塗装工事では、
下地処理が最も重要な工程になります。
鉄部の下地処理は「ケレン」と呼ばれ、
作業内容により1種ケレンから4種ケレンまで
区分されているのですが、
そのうちの2種ケレンと3種ケレンでの
塗装作業をご紹介致します。
2種ケレンとは
すべての旧塗膜を電動工具をもちいて
完全に除去する作業。
3種ケレンとは
浮き塗膜(死膜)を除去し、
密着している塗膜(活膜)は残します。
暴露した鉄肌と活膜をグラインダーや
サンドペーパーなどで目荒しを行う作業。
2種ケレンでの事例
塗装前
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![](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/f51115e7e5d32e388f40d57787ec52ca.jpg)
こちらは、看板の鉄骨柱の塗装前です。
ケレン作業後
![](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/P1060614.jpg)
![](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/P1060619.jpg)
旧塗膜をすべて除去したのち、鉄肌に目荒しを行い、錆粉や油をシンナー拭きしています。
錆止め
![](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/P1060635.jpg)
![](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/P1060631.jpg)
二液硬化型エポキシ系錆止めを
2回塗装しています。
完成
![](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/12-2.jpg)
![](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/be1df10d6273759c0aef6005b1823724.jpg)
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弱溶剤二液硬化型シリコンを
3回塗っています。
こちらの案件は、2017年に施工した
松山市久万ノ台にある
クロネコヤマト様の看板支柱です。
2024年現在、未塗装である看板内部
からの錆汁で汚れてはいますが、
塗り替えサイクル5年毎といわれる
看板鉄骨にしては、まだまだ綺麗な状態です。
3種ケレンでの事例
塗装前
![鋼製デッキプレートの塗装前](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/f754abad2986af826d16ca58fdba4a48.jpg)
ケレン作業後
![デッキプレートのケレン](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/5edc08c66952b920db8a2ea90e219164.jpg)
浮き塗膜除去後、活膜は残して全体をサンドペーパーにて目荒ししています。
錆止め
![デッキプレートに錆止め](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/a9fcbf2450fbae34282e02970dad03e4.jpg)
二液硬化型エポキシ系錆止めを1回塗装しています。
中塗り
![デッキプレート中塗り](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/aa477b5761b6ac6dd536ec6c4d376f33.jpg)
上塗り
![デッキプレート上塗り](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/aeb0f5ed894d38704b9235ad0141f107.jpg)
完成
![デッキプレートの塗装完成](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/dd817f18c94ef4a49aa9e01ab1e84339.jpg)
![デッキプレートの塗装完成](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/04/449e2b9d1f4ebc279829e6a674efaffa.jpg)
二液硬化型ウレタンを2回塗装しています。
鉄部の塗装プランについて
錆の状態・活膜の量・立地条件を考慮し
看板の鉄骨柱では、2種ケレン・
錆止め2回・シリコン3回塗りですが
デッキプレートでは、
3種ケレン・錆止め1回・ウレタン2回塗りです。
シリコンとウレタンの違いは、
光沢を保持する期間であり
密着力においては
弱溶剤二液硬化型同士なら、
ウレタンもシリコンもフッ素も
変わりませんので
デッキプレートの場合は紫外線量の少ない
屋内ですのでウレタンで仕上げましたが
屋外のフッ素樹脂塗料より長持ち致します。
今回使用した塗料についての詳しい説明は、
下記リンクより日本ペイントのサイトで
ご覧頂けます。
看板柱の上塗り
「ファインシリコンフレッシュⅡ」
デッキプレートの上塗り
「ファインウレタンU100」
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![](https://ehimepaintclub.com/wp-content/uploads/2024/01/DSCN0069.jpg)