
ほんとは「かわらUは塗れません!」と強めに言いたいんですが…。
たま〜に塗れる状態の場合もあるので、タイトルは控えめに「塗れない・・かも?」にしました。
この記事では、実際の施工写真をもとに、かわらUが「なぜ塗れないのか」、そして
「塗れるとしても本当に塗っていいのか」を詳しく解説します。
17年前に塗装した「かわらU」の現状
前回の塗装から17年が経過し塗れない状態のセキスイ「かわらU」の写真です。


ヒビワレ

固定金具周りに層間剝離が発生しています。
「セキスイかわらU」葺き替えのすすめ〜
上記の写真「セキスイかわらU」は、1985年のリフォーム時に設置された アスベスト含有タイプ です。
その24年後にあたる2009年9月に当店で屋根塗装を行いました。当時は「アスベスト含有タイプなら塗装OK」というのが業界の常識で、実際その頃は基材もしっかりしており、問題なく美しく仕上げることができました。
しかし、あれから17年が経ち、現在の状況は当時とはまったく違います。
小早川2009年10月、前回の工事後に太山(ニックネーム)様から、当サイトの掲示板へ温かいお言葉をいただきました。
当店にとって特別な思いのあるお宅です。
今回は奥様からのご依頼となりましたが、これからも変わらず、ご家族が安心して住み続けられるよう、しっかりとお手伝いしていきます。
■ 製造終了から35年以上、設置から40年
アスベスト含有タイプの生産が終了した1990年から数えても、すでに35年以上。
そしてこちらのお宅に設置してから40年が経過しています。
頑丈なアスベスト含有タイプの「かわらU」でも、ここまで年数が経つと層間剥離もあり
基材そのものが寿命を超えている のが現実です。
■ 塗装が「寿命を縮める」段階に入っている
現在のかわらUに塗装を行うとすると、
- 高圧洗浄の負荷
- 職人が屋根に乗る重み
- 塗膜の密着不良
こうした要因だけで、屋根材をさらに傷めてしまうリスクが非常に高くなります。
つまり、塗装が逆効果になる段階 に入っているということです。
■ 塗れる状況だとしても・・

上記の写真のように割れや層間剝離の無い、まだギリギリ塗れる状態だったとしても
塗料の寿命より瓦本体の寿命が短いと考えています。
もし 10年以内に葺き替えが必要になり今回の塗装代が無駄になる見込みであれば、
最初からガルバリウム鋼板へ葺き替えた方が得なのですが、
「今後のライフプランと費用バランスをどう考えるか」という視点で選択いただく形になるかと思います。
■今回は葺き替えをお勧めしました
17年前に塗装を任せてくださったお客様が、今回も「次のメンテナンス」の相談相手として声をかけてくださったことは、職人として本当に嬉しいことです。
だからこそ誠実に
「もう塗装での維持はできません」
という事実をお伝えしました。
トラブルの多い1990年以降のノンアスベストタイプはもちろん、この1985年製のアスベスト入りであっても、いま選ぶべきは「塗り替え」ではなく、ガルバリウム鋼板などへの葺き替えかもしれません。
■ 葺き替えの様子をご紹介します
かわらU撤去

構造用合板張り

アスファルトルーフィング張り(防水シート)

ガルバリウム鋼板・立平葺き(たてひらぶき)

完成


施工価格
セキスイ「かわらU」の葺き替え工事は総額1,300,000円でした。
屋根面積 100平米ですので1平米あたり13,000円です。
カバー工法が出来ないため、解体費とアスベストの処分費が必要になりました。
今回使用したガルバ「ヨドHyperGLカラー 萠」の詳細は
淀川製鋼所の商品ページをご覧ください↓
https://www.yodoko.co.jp/product/kouhan/yhglk.html

会社案内
「ペイント俱楽部」愛媛県松山市勝岡町247番地2
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